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当時のマーチン社がどんな材質のリボンを使用していたのかが分かりません。私の知識&勉強不足です。「マーチンの修理をする人」と言ったら「その道」のプロフェッショナルな人達がいます。私などおよびもつかない「知識と技術」で日々の仕事をこなしているのでしょう。私も2~30年後にはそういう人達の足もとくらいに追いつきたいですね・・・日々精進です。

とまあ言ってても始まらないので実験をしました。以前に手に入れた「アコギKIT」に入っていたリボンの材質は合成繊維で、ラッピング用のリボンと変わりありませんでした。合成繊維というと何となく聞こえが悪いような気がしますが、実際良くありませんでした。下の写 真はそれぞれの布をテストした結果ですが、左が合成繊維、右の白い布が綿100%です。接着した後に手で剥がしたのですが合成繊維のほうは簡単にペリッという感じで取れます。いっぽう綿100%のほうは力をいれないと剥がせません。接着力に布が負けて裂かれています。

実験の結果、素材は決定しました。綿100%です!どことなく聞こえもいい。汗もよく吸うでしょう・・・(???)。いろいろ探しましたがリボン状になっているものは見つからず、生地屋さんで大きい布を買って、それを細く切りました。厚みは結構しっかりしているものをチョイスしました。

使用する接着剤は膠にします(タイト、膠、とも接着力に差がなかった為)。布(リボン)に膠を少量 つけパレットでのばします。パンにジャムを塗るみたいです。イチゴジャムの香りが~、と思いながら作業すると少しは・・・・やはり臭います。

 

どんどん貼っていきます。ひととおり貼り終えたら残るは最後の1箇所、ひび割れ部分のリボンです。

 

さきにも話ましたが、ひび割れ部分がリボンのところまでいってるので、布では少し不安が残ります。ここの部分だけは「布」ではなくローズウッドの木にしました。同時に3個目のクリート(パッチ)としての役目にもなります。


これでバッチリですね。

ここまできたらボディ内部はあと少しです。ライニング材に詰まった接着剤のカスを鋸でクリーニングしていきます。どれもピンボケです・・・・


左、カスが詰まった写真、右はクリーニングしたところ。う~ん最近視力が弱ったような・・・・

残っているホコリなどをよーくふき取って内部はこれで完成です。さあ次はフタを閉めましょうか・・・。

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