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さてみなさんも前ページで、カプチーノのおいしい香りを堪能できたと思います。エスプレッソもいいのですが、チョットあそこまで濃い~と私には合わないですね。エスプレッソマシーンの説明書には「カップに6~7割の牛乳を入れて........」と書いてあるが自分の好みとしては牛乳を4割くらいがベスト!ですねー。そうするとコーヒーの味がよく分かり、泡泡、泡泡の舌触りも滑らかでモーニングコーヒーとしていただくとスッキリと頭が冴えて、仕事ができます。(ちなみに私は違う“モーニング”大嫌いだ。まっ人それぞれ好みですが。。。(笑))

あまり長く話していると、もっとコアな内容になってしまうので、前回の続きにはいりましょう。


このマーチン、じつはお客さんのではなく、納期もとくに限りがあるわけではないので、わりとのんびり楽しみながらやっている。さて無事に「腕」と「胴体」を切り離す事ができたので、次は「ハンニバル」のように皮を剥いでみましょう。*スポンサーリンク


エレキの場合はたいてい塗装がかなり厚く、剥がすのにもかなりの手間がかかるのだが、アコは少し楽だ。塗装専門業者などはトップ&バック面 (エレキ)はベルトサンダーなどを使いいっきに落としてしまうそうだが、私のように個人でやっている者にはやはり頼りは人力!です。


エレキの場合はスクレーパーを使いあるていどまで「シャーコ、シャーコ」と剥いでいき、生地の一歩手前、サンディングシーラーがすこーし残っているところまで大まかに剥いでしまう。削りカスに注意しよう、木材までいくと削りカスが木の色になるので分かります。それから剥離剤を使い(非塩素系のやつね、塩素系をつかうと知らない間に皮膚につき、「んっ?な、なんだかどこかが熱いぞ?!!うっ、うわー」となるので注意) 最後まで落としていきます。もちろん余計な剥離剤はあまり木に良いとは思わないので、すぐにふき取りましょう。剥離剤の使用にあたっては賛否両論ありますが、少なくとも私が今まで行ってきた楽器には現在までとくに悪影響はでていません。本当は木材の繊維が細胞レベルで、剥離剤に対してどのような変化を起こすのかを知りたいと思いますが。。。もしこのような研究をやられている方などいらしたら御一報のほどよろしくお願いします。

 

今回のようにアコで、しかも塗装がかなり“やわい” 状態ですから、スクレーパーは使いません。試しに使ってもみましたが、塗膜にまき込まれてしまい思うようにいきませんでした。ということで、まず100番~150番ほどの粗目の紙やすりで塗装表面 にキズをつけていきます。その次に剥離剤をたっぷりと塗っていきます。しばし待つこと15分~20分、表面 がところどころ「プクー」と膨らんでくる箇所がでてきます。そうしたらスクレーパーを使い丁寧に慎重に剥がしていきます。(ベタベタでその様子の写 真は撮ってません。スイマセン)

これがひととおり剥がし終えた状態です。

表面をよく見ると濃淡が確認できますよね。濃い部分はまだ塗料が残っている所です。わりとまだ残っていますね。でも、ここからがチョット根気がいる作業。。。ここで「さあ、あとはペーパーで一気に。。。。」と思ってはいけません。エレキならまだしも、アコのトップ材(スプルース)は非常に柔らかい為、ペーパーで「ガリガリ」などやると簡単に厚みが変わってしまいます。まずは小さな刷毛を用意し、剥離剤を木材が露出しているところに触れないよう注意しながら、少しづつ、少しづつ塗っていきます。少したったら丸い形のスクレーパー等をつかい、これまた慎重に木を傷つけないように剥がしていきます。(細かい作業の時はたいていアルディメオラかジャズを聴きながら作業してます。どうでもいいですけど。。。)ほぼ全て剥がれたら、完了ですね。

 

お次はバックですが、その前にバインディングがすでに数カ所でボディと剥がれており、爪などで隙間に沿って軽く力を加えただけで簡単に「パリパリ」という感じでとれてしまえる状態でしたので、先にバインディングをとってしまいます。おとなりの写真がほぼ完全な形できれいにとれたバインディングです。わけあって周囲の塗装がもう剥がれてます。。。。


はずしたバインディングはうまくいけば後で再利用できるかもしれないので大切にとっておきます。

 

さあ後はトップの時とおなじ様に、バック&サイド面の塗装も剥がしていきます。

トップと比べるとローズウッドはしっかりしてるので、そんなに集中しなくても剥がしていけますね。

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