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接着の準備が出来たところでいざ実行。↓↓このようにブレシイング剥がれの時に使うクランプでつっかい棒します。

  

タイトボンドで速やかに接着。「段差」ができないように工夫して接着。本番前に一度仮クランプする事も大切ですね。

 

一晩おいたらペーパーで平らにします。埋木はわずかに出っぱらせて接着してあるので、ノミを使い大方削る。

  

表面の処理が終わったら裏側にクリートパッチ接着→
サウンドホールの円周に合わせたパッチをスプルース材で作ります。接着時に使う「当て木」もパッチと同じ形のものを。

 

さてこれで今回の表題修理は終わってしまいましたが、ここからはピックガード製作、無塗装部分の塗装です。と、その前に・・・

 


 

ハリウッド!?

 

楽器の修理業、けっこう細かな作業が多いんですね。

昨年の初夏、いよいよ来るべき時が来ましたよ・・・・

今までやってきた事が実を結び、現実となる出来事が!

人生で初めて訪れる場所に戸惑いを覚えながらも

入念な検査を受け、つ、ついにデビューしました・・・・

老眼デビュー

もともと視力はいいほうなので、いままで眼鏡というものにお世話になる事が無かった。

ちょうど2017年の春頃だろうか、普段どおり作業をしていてよく見ようと眼に近づけると「ん?」となり
意識してピントを合わせないとならない自分に気づく。

最初は疲れているからだろう、なんて自分に言い聞かせながら誤魔化していたが、嫁にこの事を話したら開口一番「あ、老眼だね」と。

ああ、ついに来てしまった老眼・・・・そもそも言葉が良くないですよね、だって「老いた眼」ですよ。なんか他の名前はなかったものか。
認めたくはないが現実は現実。LOGANとしてこの男の老眼を末永く見届けてやってください。

 


 

さ、ピックガード製作と塗装をしよう。

オリジナルのピックガードは経年劣化で収縮し反りもあったので再利用はできないため、新しく作り直します。

ここで思い出したが、このギターはブリッジも以前に再接着・修理されていたと思います。その時にどういう経緯だったのか分かりませんが、下画像↓↓のようにピックガード部に干渉するかたちに。

  

マスキングは実際に剥がれている範囲より少しだけ広めに。

 

シーラー → サンディングシーラー → クリア・トップコートと吹いていき完成

ブリッジ脇の露出してしまう部分は↑↑周囲の色に合わせてエアブラシで着色します。ココもだ↓↓

  

  

塗装する範囲がかなり広いので新/旧塗装の境目を水研ぎで平坦にしていくのも時間がかかった記憶がある。

  


 

完成

新しく製作したピックガードは0.5mm厚の一般的なアコギに使われるピックガード素材だが、端を削り傾斜させ、さらに水研ぎで丸みをもたせバフィングをかける事で、貼り付けた時に「角」がたたなくあたかも塗り込みタイプ?と錯覚する仕上がりとなる。

  

ずいぶんと内容が薄い修理記事となってしまったが、さすがに重複する修理内容が多くなってきて、なかなか新しいネタも(画像も)貯まらない。まだご紹介していない内容と言えばなんだろう?

そういえばナット交換作業は載せた記憶がないなあ。。。
インレイ作業もそうですね、ブロックポジションマークとかは以前ご紹介しましたけど。

思えば昨年は新しい事も始めたし、何より仕事のうえでも強力な繋がり・仲間ができました。
今の自分がいるのもお客様と周囲の友人知人のおかげです。感謝!

という事で

本年もZinギター工房をよろしくお願いいたします

 

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