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>>>2019年 元旦 謹賀新年<<<

本年もよろしくお願いいたします。

 

ずいぶん久しぶりのアップになってしまいました。昨年は、楽器とは無関係のあらたな事業(というほどでもないが)を研究・開発していたので、とにかくあっという間に月日が過ぎ去りました。去年は楽器フェアにも初出展しましたし・・・・

  

そしてパパ業もだいぶ板に付き双子の子供達もスクスクと元気に育っています・・・・・!!!と安心してはいられない!「双子」という事はこの先いろいろな節目で「2倍」の教育費がかかってくると言う事だ。あ〜大変。。。。。しっかり稼いでいかないとね。

世の中のお父さん方の多くがそうだと思いますが、双子専用のベビーカーでデパートとかに行くと、すれ違う人が「ん?あー双子ちゃん!かわいい〜」と言ってくれます。そして心の中で「ふふ、そうだろう〜可愛いだろ〜」とニヤニヤしてしまう私(笑)

親バカっぷりもだいぶ板に付いてきたところで勢いにまかせて動画もアップ

 

 

さて、バカッぷりはこのへんにして本題へ。

数年前に行ったGibson J45のトップ板割れ修理です。ピックガードも剥がれています。

 

ご覧のとおり以前に修復されたようですが、かなりの段差↓↓があります。

因みに、アコギの場合この部分(指板の両脇)はかなりの力が加わるので、ヒビ割れしているのをよく見かけます。

ボディ内部もよ〜くチェックして、ひとしきり頭の中で修理方法をシミュレートしてから挑みます。ちょうど真裏にトランスバースブレイシング、Xブレシングが配置されており、以前修理された際に「段差が出来たまま」つまり密着されないまま、その隙間に接着剤がタップリと。

さてどうしたもんかと思案しましたが、運良くピックガードで隠れる範囲内です。

という事でこのようにカットします→

該当部分を露出させて余分な接着剤などを除去するため。カットせずに裏側の接着剤を除去していく方法も考えましたが、段差がひどくこの方法をとりました。

 

←ティッシュペーパーに水を含ませ、しばらくおきます。
該当部分の裏側、接着剤のところも水をよく濡らしておきます。

*ブリッジなどを熱で剥がす時は水で濡らすような事はしませんが、今回のケースでは接着剤がコテ盛り状態だったので湿らせたほうがスチームヒーターのようになりスムーズに剥がす・軟化させられると判断したからです。

 

頃合いを見計らってシートヒーターの出番→

 

ヒーターで温めながら接着剤を軟化させます

中を覗くとこんな感じ・・・・

*余談ですが、このギターXブレイスも剥がれていたので接着しました。接着剤の余分な残りカスが見られますが↑↑これは私の所業ではありませんよ。以前にどなたかがこのギターをリペアした時のものです。

 

接着剤が軟化したらパレットナイフを使い徐々に剥がしていきます。
  

←うまく剥がれそうです

パカッ

←元々貼ってあったパッチ、トランスバースブレイスなど、露わに。

 

取り外したトップ板は表裏とも綺麗にペーパーがけします。接着剤など最低限だけ落とすように、板厚が変わるほど削ってはいけません。
  

割れ目部分にあった接着剤も綺麗に落とし、ブレイシング側も綺麗に整えたあと、↑↑このようにはめ込んでみるとけっこうな隙間が。

 

  

隙間は同じスプルース材で埋木を製作します。

→→

接着の準備ができたら接着です。

 


 

<THE MAN IN THE HIGH CASTLE>放題:高い城の男
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ア○○ンプライムに加入していると無料で観られる海外ドラマ「高い城の男」シーズン3が観られるようになったので、昨年は(話しの内容を忘れかけていたので)シーズン1から見返してみた。

第二次世界大戦でナチスドイツが圧勝し、アメリカ大陸の西側を大日本帝国が治め、東側をナチスが治めているという設定のドラマ。そこに(ドラマの中の設定では)現実ではありえない世界を写した8ミリフィルムが存在し、物語の大きなキーワードとなる。

ドラマの中では「憲兵隊」がよく出てくるが、描写の仕方がかなり極端というか、暴力的で権力の名のもとになんでもありのように描かれている。ちょっと気になってネットで調べてみると、確かに「泣く子も黙る憲兵隊」といった言葉も出てくる。

それって本当にそうだったの?

御年91歳の祖母に聞いてみた!

私の母方のおばあちゃん、91歳にも関わらず元気でピンピンしている。以前にもチラッと話しを載せたが60歳から登山を始めた大先輩だ。
「ねえ、ひい婆(私の子供からみれば)、憲兵さんってどういう感じだったの?」

すると、ひい婆

「そのドラマと同じだよ。一度目を付けられると本当に恐ろしい思いをする、みんな怖がってたよ」と。

ほえ〜、現実に戦時中を知る人の一言、しかも身近な存在である祖母から話しを聞けるという
なんとも言えないリアル感を抱く事ができた日でした・・・・・

 

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