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2018年 元旦
あけましておめでとうございます

今回の主役はOvation #1719の30周年記念モデルです。オベイションは年代によって構造・細部が違うのでリペアマン泣かせでもあります。この修理自体は2015年4月ごろに行ったものなので記憶を思い返しながら書いていきます。

ご依頼の内容はたしか・・・ネックジョイント部(ヒール部分)に隙間ができている(動く?)。弦高がかなり高い、という事でした。
*オーナーのO様、間違っていたらごめんなさい・・・

←通常、オベイションはこのようにボルトジョイントですよね。。。。
*とは言え、年代によって様々・・・・初期はボルトジョイントではなかった

ところが今回のこのギターはご覧のとおり(おそらく)接着タイプ→

 

 

ヒール部分には隙間があり「グッ」と力をいれると隙間が広がります・・・・↓

  

とにもかくにもネックを取り外してみないとどういう構造かはハッキリと分かりません。そこでまずはレントゲン。

少なくともダヴテイルではなさそう・・・・単なる長方形のジョイントのような気がする・・・・

 

と言うことは、通常のダヴテイルジョイントでは上方向に引き抜かなくてはならないが、このギターの場合"横方向"からでも取外し可能だろう・・・・と推測する↓↓

お預かりしてから作業に入る前に、すご〜〜〜く悩みました。レントゲンを撮りおおまかな形・内部が把握できても、実際に取り外さないとなにが出てくるのかわかりません。

とりあえずネックが外れた段階で(再びネックを取り付ける方法を)接着方式でいくかボルトジョイント方式に変更・改造するかを熟慮する事にし、今は「どうやってネックを取り外すか」に専念する事に。

 


 

意を決して取外し作業開始です!

まずはボディに乗っかっている指板部分を剥がします。隙間からパレットナイフを差し込み「ああ、いつもの樹脂ね」と使われている樹脂の感触は分かったので、ヒーターで軽く温めてから差し込みます。

  

差し込んだ時の感触は「グニ、グニ」といった感じ。劣化したゴムみたいです。

←もともと指板材はすこし浮いた状態です。オベイションではよく見かけますが、ボディと密着さすのではなく、意図的に浮かしてあります。(宙に浮いているのではなく樹脂などで充填されている状態)

 

ボディ側をしっかり抱え込んで、↓矢印の方向、軽く左右にも振りながら少しずつ動かしていく・・・

ボディ内部からこのように少しだけジョイント内部が見えるので、鏡でチェックしながら↓↓何か余計な引っかかりがないかどうか確かめながら動かします。

  

 

 

かなりいい感じで(外れる方向に)動きますが、最後の一押しがなかなか外せなく、ふと「何か予期せぬ突起物などがあるんじゃないか」と不安になりつつも、どうにか外す事ができました。


外した瞬間、推測したとおりのジョイント形ですこしホッとしました。

↓使われていた樹脂(接着剤)はこんな感じです↓

ブニブニ・グニグニ

  

Gibson、Martinなどであれば慣れ親しんだダヴテイルジョイントなので「先が見えない不安感」は無いのですが、今回はちょっとドキドキしました。

 

まあ、無事外せて良かった。


さっそく余計な樹脂↑↑を除去していきます。塗装を持ち上げて(剥がして)いるのでそのまま塗装も剥がす事に。


指板範囲より少し内側をカッターで塗装に切り込みを入れておき、塗装をパリッと剥がす。

 

ボディ側、ネック側、ともに余計な樹脂(接着剤)をノミなどで綺麗に取り除いていく。

  

 

綺麗に除去できたところで一休み・・・

さて、ここまで来てようやくハッキリとした構造が把握できました。
再びネックを取り付ける際に「どのような方法で」取り付けるかを考えなければいけません。


スターウォーズ 最後のジェダイ  ネタバレ(まだ観てない人は要注意)

祝! スターウォーズ 最後のジェダイ 公開

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スターウォーズファンとしての感想しか言えないのだが、前回がEP4の焼き直しなら今回はEP5帝国の逆襲の焼き直しか!?
と、そこまでじゃありませんが、全体として暗いのかもしれない。いや、でも最高に面白かったですよ!

前回の「フォースの覚醒」のラストシーンから物語りは始まるのだが、開始すぐに肩すかしを食らう場面がある。なんでここで笑いをもってくるのか理解不能・・・・重要なキャラもあっけなく殺され・・・・最後には「オ〜No〜」

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容赦なしにバッサバッサと過去を切り捨てる内容にオールドファンとしては「えぇ!」と思ってしまう。

しかし、レイの出生についてはカイロ・レンがさらっと話すが、本当にそれを信じていいものか。
映画のラストシーンしかり、これからは家系抜きの、次世代の子供達へ未来を託す、でいいのか。

見終わった瞬間はそう思ったが、いやまてよ、落ち着いて考えてみると、商業的にはこうするほうが色々なしがらみから抜け、様々な方向へ話しを膨らませやすくできるのかな?とも思った。ディ○ニーへ売却した代償なのか。

数ヶ月後に出るであろうDVDが楽しみ。何度か見返してみたらまた何か別の気持ちがわいてくるであろう、今回のEP8。

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