13.6.29. ----2ページ目-----     034)PAGE 1 2

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る

お次はGibsonのSGです。同じくネックジョイント剥がれ。
たしかこれはストラップピンのネジでかろうじてくっついていた、はず。

 

↓↓ストラップピンを外してジョイント部分に力を加えてみると隙間が広がります。

 

ボディ表側から指板エンドを見た図です。

 

上方向に引っこ抜くようにして取れました。

とくにコレといった情報も画像も無いので、、、↑↑ネックジョイント部分の左右

 

↓↓まずは剥がれている箇所を接着です。

 

比較的ピッタリと割れ目が合うので楽だった記憶が・・・

↓↓接着し終えた画像。たしか割れ目同士、密着がよかったのでクランプでしっかり接着できたような・・・・
ごめんなさい、画像が少なくほとんど「○○○だったような・・・」で(笑)

 

本来なら補強材は施しませんが、ストラップピンのネジ穴は上側にむけて木部が欠損していたので、この部分を補うのと、同時に多少なりの補強目的としてこのようなダボ?補強材を施しました。

 

以上、完成です。この後は補強材を中心に塗装を剥いで再塗装。木目が透けて見えるシースルー塗装ですから色合わせはほぼ不可能。よって部分的につぶし色で仕上げたはず・・・・。

最後はMARTINのD18をご紹介・・・その前に。

 


 

2ヶ月前、4月21日の出来事。

私がヘビメタ大好き人間という事は当HPをご覧になっているごく少数の方はご存じかもしれない。LOUDNESSというバンドは私にとって特別なバンドである。中学2年の時に初めてこのバンドの音楽を聴いて「これぞ求めていた音楽だ!」と電撃が走ったのを覚えている。高校生の頃はラウドネスコピーバンドを組みいつかプロになってやる!という勢いでバンドをやっていた。

そして月日は流れ・・・・・

その頃のバンドメンバーとは今でも時々飲みにいく・・・・そしていつも出る話題は「一生で一度、いつか本人達に会ってみたいね」

会えました!!!

どうです、この満面の笑み。もうすっかりお上りさん状態です(笑) 今まで仕事上いろいろなプロの方達とお会いする機会はありましたがここまで思い入れのあるバンドメンバーに会うという出来事は初めて。そりゃもう心臓ドキドキで緊張しましたよ。

しっかりサインも書いてもらい(サイン色紙はバーズアイメイプルの板材をアンバーで木地着色した特製w)メンバー全員と記念撮影!惜しむらくは樋口っつぁんがこの世にいればな~、と。
元サーベルタイガー、ドラマーの「あんぱん」こと鈴木政行さんの演奏を聴いたのはこの日が初めて。じつは最近のラウドネスの新譜はほとんど聴いておらず、でも「ツーバスのラウドネス」って新鮮。樋口っつぁんは頑なにワンバスでしたからね。因みにこの日のツアータイトルは・・・・

CLASSIC LOUDNESS SERIES HURRICANE EYES TOUR 2013

             スポンサーリンク

  

まさにドンピシャです。懐かしさに鳥肌がたちました。

 

この夢のような実現は当方のお客様でたまたまラウドネスのベーシスト山下と繋がりがある、という話しからでした。最初聞いた時は「おお!すげ~、マジかよ、山下のメアドも知ってるの!?やべぇぜ、俺も会いたいぜ」と心の中で興奮しつつ、表向きはクールな表情で「すごいですね」と落ち着いて話し、ぜひライブ行く時は声をかけてください!と。

この場を借りてNoさんありがとうございました。夢が叶いました。そして会場でご一緒したAさん、Fさん、楽しかったですね~。

 


 

さてさて、こんな話しを載せているからいつもなかなか終わらない。最後にMARTINのD18、ネック途中部分でのヒビ割れをご紹介します。

ネックヘッド折れとは違いネックの握り部分がヒビ割れてます。こちらは真裏から見た画像↓

↑↑手で広げてみるとかなり大きく割れが広がります。ナット付近はこのとおり↑↑

 

ヒビ割れ修復でまず重要な要素は「ピッタリと割れ目同士が合うか否か」。破損してすぐだとヒビ割れ部分はピッタリと隙間なく合いますが、年月が経つと合わなくなってきます。破損したら早めに処置したほうがいいですよ、とアドバイスするのもこういった理由からです。

このケースではクランプで圧着しようにもピッタリ合わなかったので使用する接着剤はエポキシ。ピッタリ合う時はタイトボンド。でもケースバイケースで2つを使い分けます。

どこかのページで書いた記憶があるが、エポキシの場合「木材と木材」が密着していなくても十分な強度を得られるのが特徴。むしろ若干の隙間というか空間(エポキシで満たされる)があったほうが強度が得られます。ですからエポキシの場合はクランプの締めつけすぎはダメ。

←ヒビ割れを接着できたところで補強材を施します。
ここはネックヘッド折れと同じ要領。

木目が透けるシースルーなのでネック全体の塗装を剥がして再塗装します。塗装する前にナット取付部も、接着剤などを綺麗に除去してナットを取り付けておきます(弦溝はまだです)。

 

このギターはサテンフィニッシュ(ツヤ消し)だったようですね。補強材の存在を目立たなくさすために、元の色合いに比べて濃くしてあります。パッと見は遠目からだと補強材はほとんど分からないです。

完成!

6月はリペアクリニックが2回もありいろいろとバタバタした毎日でした。
ホームページも更新しなきゃと思いながら時間がとれない日々でしたが、もうすぐ梅雨明け!今年の夏もおもいきりアウトドアを楽しむ予定。工房に電話したが繋がらない時には「あ~、海か山か」と思ってください^^;

13.6.29. ----2ページ目-----     PAGE 1 2

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る