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ホームページのリニューアルがようやく実現し2年ほどほったらかしであったリペアのコーナーを更新することができました。久々の文面で緊張していますがこれからも不定期ではありますが更新していきますのでよろしくお願いいたします。

05年、去年の10月頃ナショナルのオープン修理をおこなったので載せます。まずは持ち込まれた時の写真です。

ご覧の通りですが、お客様の話によるとベランダに一晩置き忘れてしまった時に運悪く雨が降り、バック面が完全に水に浸かっていたそうです・・・。木材が膨張してサイドとバックが剥がれてます。

その後、パテでどうにかならないかとご自身で試みたようでこのような感じになっています。

 


 

バック板を開けての修理となるのでまずバインディングを剥がすべくコッテリ盛られたパテをスクレイパーやノミなどで大まかに除去していきます。

このギターの場合、接着が弱いのでパレットナイフなどでバインディングはすぐに剥がれます。

続いてバック板です。去年の11月ごろでしたので記憶があいまいですが濡れタオルにハンダごてをあてて水蒸気で剥がしました。

はい、スッキリです。

接着が弱いところや剥がれているパーツ類などをすべて剥がしていきます。

このギターのサイド板は単板でしたのでかなり熱を加えても大丈夫ですが、合板の場合は気を付けなければいけません。合板は変形や強度的には強いですがこのような修理をする際に熱を加えすぎると合板自体が剥がれてしまう事があります。

全てのパーツを外したら接着面に残ったヨゴレを落とします。ノミやスクレイパー、ペーパーなどを使いキレイに落としていきます。

接着する前に、サイド板がかなり湾曲していたので濡れタオルで水分を含ませてからヒーターをサンドイッチしてクランプ。

一晩たてばこのとおり真っ直ぐに直りました。

これでテイルピースを接着する準備が整いました。次のページでは接着にはいります。

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